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墨東残滓3

 深川不動、ちょうどお題目を唱えていてマイク音で迫力倍増。参道入口の客が賑わう伊勢屋で、今頃機嫌の悪くなっているであろう妻へのみやげを買おうとしたが、荷物になるので帰りに買うことにした。隣の富岡八幡宮では、歴代横綱の名前が彫られた横綱の碑から千代の富士の名前を確認。朝青龍や白鵬は表側にスペースがもうないので、裏側。デラックスなポータブル・シュレインをほうほうと眺める。まあ、有名どころになるとあまり感慨を持てないのが悪い癖。

 それから隅田川支流の大横川沿いに東陽町方面に歩いていく。突き当たった大通りの向こうに鳥居が見えて、お目当ての州崎神社に辿り着き感慨を覚える。ここが今回の最後の目的地。寛政の大津波の際の警告碑が神社の出物だが、びっくりしたのは竿忠の碑。思わず「おお!」と一人で声を上げてしまった。先日買ったばかりの中根音吉『竿忠の寝言』(つり人ノベルズ)にゆかりの碑がここにあるとは。この抱腹絶倒の本の話はまた別の機会にして、かつて根津神社裏にあり、東京帝国大学学生の勉学には邪魔だというので州崎に移された遊郭の面影は、東陽町駅までゆらゆら歩いてみても、残念ながら見あたらなかった。

 もう夕方になってしまった。さすがに腹が寂しくなった。近くに住む友人にお好み焼きのよい店を訊ねると、仕事中にもかかわらず早速店を見つくろってくれた。一人歩きの所在なさを察したのか、一緒に食べようと誘ってくれた。ただ、仕事を終えて来るまでには1時間半くらいある。妻に電話すると案の定なので、慌てて深川不動の方まで戻り、伊勢屋で日持ちしそうな金つばを買った。それから黒船橋を越中島方面へ渡って、川沿いにある小さな黒船稲荷へ。『東海道四谷怪談』の鶴屋南北の居宅跡で、鳥居入口の掲示板にその旨が書いてあると種村季弘は述べていたが、火の用心のポスターしかない。また川沿いを歩くと、平久橋のところにまた津波警告の碑。ここと州崎神社を結んだところより水際に住むことを幕府は禁止した。

 さて、さすがに足のあちこちが痛み、歩くのがおっくうになった。3度目の州崎神社を通り、木場駅を出て大横川沿いにある「砂むら」へ。木場にたまたま仕事に来ていた友人も含め、3人でもんじゃとお好み焼きをつつき、楽しいひとときを過ごした。10時過ぎに家に帰り着き、みやげの金つばは僕がひとりで食べた。すごくうまかった。
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実はずいぶんと歩いた後だったんだね。

「荷風」という雑誌も刊行されているし
スローな散歩はひそかに人気なのかも。

先日、豊洲の大型書店をひやかしていたら
成功だとか競争だとかのビジネス本の反対側にそういったスローライフ関係の本がたくさん置かれていて
そのコントラストがおもしろかった。

こんだ釜めし屋でも行きますか。

先日はありがとうございました。今日まで足腰の疲れが残っていましたが、イカのはらわたとともに記憶に残る1日でした。鯉の刺身同様、大量には要りません。

豊洲の大型書店とは、紀伊国屋書店ですね?たまたま前日の木曜日に行ったんですが、そんなコーナーもあったんですね。気付きませんでした。

例の吉原の釜飯屋?ぜひ行きましょう。

疲れてまーす

軽トラの影で一服中(^_^;)
てかけんちょん、あまり書いてないのね(笑)

おお、お疲れのところ、himekoさん早速訪問ありがとうございます。
あまりというか、全然書いてないよね(笑)
田んぼ脇の軽トラ、頬被りして煙草を吸う姿が目に浮かびました。何だかいいな。


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